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2007年 07月 03日
ここ、どこだかお分かりですか?フィレンツェの街中のあるPiazza(広場)なのですけれど。 今日はタイムマシーンにのってちょっと過去の世界へご招待。 ただいま14位です、皆様のお力添えの賜物です、ありがとうございます。 今日もまたファイトー1ポチーッ!お願いします♪ 1500年代の後半にはこの広場には既にこの塔がありました。ローマ法王Pio IVからコジモ ディ メディチに贈られた物でColonna della Giustizia(裁きの塔)と言う名前がついています。塔はローマのカラカラテルメから運ばれたそうです。なんだか二ノ宮金次郎さんみたいですが、近くで見ると違います、って当たり前ですが(汗) あ、この広場はPonte Vecchio(ポンテベッキオ)の1つ下流Ponte Santa Trinita(トリニタ橋)をチェントロ側に渡ったところにあります。 この方向からの方が分りやすいですね。広場の先にある大きな建物はあの有名なフェ○ガモの本店でございます→誰の口調ですかー? 当時、ポンテベッキオの橋の上では既に現在のようにジュエリーが販売されておりました。 ポンテベッキオはそれ以前は肉の解体をする場所だったのですよ。解体して要らない部分は川に流すというシステムだったのですが、夏場は臭いがきつく、バザーリの回廊を通ってベッキオ宮殿からピッティ宮殿へ移動する貴族からクレームが出て、臭いのしない、見ていてきれいなものが立ち並ぶようになったという歴史があるのです。 ジュエリーが販売されるようになるとそれについて周るのが盗難。 何度か盗難が続いた時、人々はよくその辺りで遊んでいるragazzini(子供たち)の仕業に違いないということで数人が逮捕されました。散々な取調べをしたにも関わらず、盗まれた宝石は出てくる事はなく、その子供たちはその後一切ポンテベッキオに足を踏み入れてはならないという判定が下されました。 しかしながら、宝石の盗難は続くのです。人々は理由が分らないまま月日は過ぎてゆきました。 あれだけ探しても見つからなかった宝石がひょんなことから見つかったんです。誰の仕業だったのかって?それはね・・・ ここにあったんです、このお皿の中。 この塔の人は裁きの塔と名が付いているだけあって天秤を手にぶら下げています。 ある年街のモニュメントを大掃除する事になった時、塔に登った人がこれまで盗難にあった宝石をこの天秤から見つけたのでした。 犯人は鳥でした。鳥は光る物に興味を示すそうですね。その鳥達が巣作りのためにひとつ、またひとつと運んで行っていたのです。 折りしもそれが裁きの塔の天秤の中だったとは・・・罰された子供たちにはかわいそうですが、ちょっと面白いと思いませんか、皮肉っぽくて。 今日も物の本からのお話でした。今まで通勤路として自転車でただ通り過ぎていた場所でしたが、これを知ってから何となく上を見上げて走る私がいます。 この通りはブランド通りですから、フィレンツェを訪れた事がある人なら一度は通っているはず。次回いらっしゃる時には是非この塔も見て頂きたいと思います。違った角度からフィレンツェを楽しめるかもしれません。
by tammys04
| 2007-07-03 06:56
| Firenze - フィレンツェの街
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