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2007年 06月 08日
私にはイタリア人のママと呼ぶ人がいるのですが、その存在は私の周りの人々にはもう既にかなり昔から有名。Anna Maria(アンナマリア)という名前の私のもう一人のママ(更にママについてはこちらも)、当年とって87歳になりました。1920年生まれなんですねぇ、彼女。 嬉しい事、悲しい事、何かあると必ずママを訪ねてしまいます。こんな年になってなんて甘えているんだろうと自分でも思うんですが、他にそういう存在がいない外国で、それも一人で生活していると、彼女も高齢なんだからと思いつつ、つい甘えてしまう私。 前回彼女に会ったのは引越しの日。もう4ヶ月ほど前のことです。 ↑いつも私に元気の元をありがとう、ぽちっとしてね♪ 引越後、荷物整理を手伝うだの何だのと言っておきながら体調を崩したり、腱鞘炎になったりまるで使い物にならなかった私、トホホ。 そして4月からは多忙となりようやく今日再会する事が出来ました。 家に着くなりさんざん悪態をつかれ(もー、日本に帰っちゃったかと思ったわ、とか私の事忘れてたでしょうなどetc...) その後思いっきり笑顔になって、ムギューッと強く抱きしめてくれるあの母親の愛情。最初の頃は本当に照れくさくてどうしようもなかったけれど、今はそうしてくれる事で心が安らぐというのか、安心できるというのか、不思議なものですね、習慣って。心の中のいろいろがスーッと溶けてなくなってゆきます。 そんなママの得意なものはお料理。だけじゃないですが、私にせめて彼女の真似事が出来るのはそのお料理くらいなんです。 今日のプリモはタリアテッレのラグーソース。一見変わったラグーだなと思いつつ食べていました。それも今日はめずらしくセコンドがないようだったので、おかわりまでして。私にとってプリモをおかわりするなんて普段は絶対ありえない事です。それを見たママは 「Sei braviiiiiiiiiisima」(いい子ね~) とブラビ-----ッシマをとっても強調して言っており、私もまあおかわりした事ないから当然のお言葉かも、なんて簡単に考えておりました。 すると次に続いた言葉は ママ 「あなたは座ってて、セコンド持ってくるから」 私 「へ? セコンドあるの? まじですか?」 ママ 「ちょっと、私がセコンド用意しなかった事なんかある?あるに決まってるでしょ!!」 私 「・・・」 そしてうやうやしく運ばれてきたセコンドはなんとStracotto(ストラコット)でした。これはトスカーナ料理だと思うのですが、牛肉を長時間香味野菜と煮込んだもの。プリモのソースはその肉を煮込んだソースだったのです。そりゃ、普通のラグーより美味しい訳だわ♪ ママのストラコットを食べたのは初めてでした。トラットリアなどでは何度か食べた事がありますが、3時間以上煮込むため、お肉は柔らかくてホロホロくずれる感じです。煮込み方はトマトを使う場合と使わない場合がありますが、いずれも美味。そういえば作った事ないなぁ。 ママにレシピ聞いてきたので、いつか時間をみて作りたいと思います。今のこの寒いうちに。 アンナママは私の両親にも会った事があり、会う度にどうしているのか元気なのかどうか尋ねてくれます。 実は今日8日、実家の父が手術をします。ニュースを聞いたのは先週でしたが、こういう時遠くに離れていると見えない分余計に心配になるし、といっても何もしてあげられる事もなく、自分の中だけでいろんな事が空回りしちゃいますね。 どうやら大手術にはならないらしいですが、以前も一度経験しているものだし、年齢を考えるとやはり娘としては心配になってしまいます。 ママはそういうことも手術すると一言言っただけで私の心の中、ぜーんぶ分ってくれてしまいます。そうして無言で抱きしめてくれる。そんな彼女に本当に甘えているんです、私。ママがいてくれなかったらどうなっていたんだろう、と思うことがこれまでのイタリア生活の中でも沢山ありました。 この人がいてくれるから今があるといっても過言ではないくらいに学生時代からずっと頼りっぱなしです。そうして事ある毎に彼女が作ってくれたこれまでのご飯は疲れたり、悲しかったりした私の心を何も言わず癒し続けてくれました。一口食べただけで涙が出そうな優しい味。 もちろん嬉しかったり楽しかった事の報告の時は2人で涙を流すほど笑ったり、「Viva!!」(ばんざーい)なんてはしゃぎながらママはダンスを一人で踊ってみたり。アンナは太陽が照りつける夏の終わりの夕暮れにテラスに椅子を出し「オ~ソ~レミ~オ~♪」と大声で歌い出してしまう陽気な人でもあります。 こんな人こそがイタリアマンマなんだなぁと事あるごとに思わせてくれる人。家族が大切で大切で仕方ない人。私のイタリア留学で一番最初に知り合ったイタリア人のアンナ。 一番最初に知り合ったのがあなたで良かったといつも思っています。そんな彼女と知り合ったからこそ今の仕事をしている自分がいるし、私がイタリアマンマを目指しているのもそんなステキなお手本がすぐ近くにあるから。 そんなイタリアのママアンナと、今日の父の手術の成功と一日も早い回復を遠いイタリアから祈っている娘です。お父さん、がんばってね。
by tammys04
| 2007-06-08 08:52
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