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2009年 11月 27日
Fettunta(フェットゥンタ) 秋も深まってくると新しいオリーブオイルが出始めます。イタリアでは夏以降は各家庭でも必要量しかバージンオイルを買わなくなり、新しいオリーブオイルが市場に出回るのを、今か今かと待っているのです。 エクストラ バージンオイル(以後EXVと表記)の賞味期限は収穫から2年となっているメーカーが多いですが、イタリア人のEXV消費量から言っても2年越しで持っている家はまずないですし、何よりも1年近く経ってしまうと、色も、香りも、ビタミンも全ての面で衰えてくるので賞味期限内に使ってしまうどころか、夏以降は次のシーズンを首をなが~くして待つのです。 オリーブオイルの質がとりわけ良いと言われている州はトスカーナ、リグーリア、そしてプーリア州です。 トスカーナのものはそれはそれは色も緑が濃く、ぴりっと辛いのが特徴で、デリケートなお料理にはオイルの方が勝ってしまうので向きませんが、間接的に熱を加えることで、その良さをより引き出す事が出来ます。 その食べ方の代表的選手といいますか、この時期だけの最高級なEXVの楽しみ方といいますか、それがこのフェットゥンタという食べ方です。フェットゥンタはトスカーナの言葉。塩の入っていないトスカーナパンを焼いて、その上に好みでニンニクをこすりつけ、出来立てのエキストラ バージンオイルをた~~っぷりかけて、塩を少しふって食べます。パンが吸い込んだEXVを吸いながら食べるような感覚^^ 焼きたてのパンの上にたらすことで、間接的に熱が入り、ふわ~と香るオリーブのジュースの香りがたまりません。 最高級のEXVは炒め物なんかにはもったいなくて使いません。こうして生食で、でも、そのオイルの持ち味と調理の用途にあわせて使い分けるのです。 これは数日前に「りんごもらって~~」の再度のSOSが入ったS&Sちゃん夫妻のお宅で頂いたもの。モンタルチーノ地区の新オリーブオイルでした。 リンゴを取りに伺いがてら、お宅にある材料で夕飯を作るという御題の一品(笑) ↑ブログランキングに参加しています 今日もポチッと応援してね♪ 野菜がいろいろあったのですけれど、使う優先順位と自分の好きなものということで、野菜はブロッコリー、カリフラワー、ジャガイモ(いずれも無農薬の八百屋さんから届くもの)を使って少しだけのチーズ、香草パン粉で下ゆでした後、オーブン焼きに。 お肉は豚肉があるとのことだったので、トンカツ風にコトレッタにしようと思ってたら卵がなかった・・・ありゃ。 で、このお宅は大きなテラスに長年大切に育ててるローズマリーとセージがわんさかあるので、トスカーナでありがちなこれらの香草と一緒に焼きました。 できればリンゴのケーキをここで焼いてしまおうと思ったのですけど卵がなくて断念(笑) この日は10個もリンゴを頂いてしまい、そのうちの数個はタルトタタンとなって(そういうリクエストだったため^^)今から配達されます(自転車で配達に伺います) あと7個とそのほかに3つあるリンゴは・・・えーっと、そろそろリンゴももういいかな、わたしも(爆) いえいえ、きっと次回の夕飯に招かれているお宅へ違うドルチェと姿を変えて登場することでしょう。 配合を変えて作ってみた今回のタルトタタン、甘さも控えめで、お酒の種類も変えてみて、結構いい感じではあるのですけれど、まだよくなる余地はありそうです。使っているドルチェの本は20年以上前に購入したものなのですけれど、それにしても砂糖の量が昔のレシピは本当に多かったんだなぁと思います。イタリアだけじゃなかったのね、砂糖が多いのは。 ↑ブログランキングに参加しています いつも応援ありがとうございます すごく励まされています
by tammys04
| 2009-11-27 23:35
| tavola - 今日の食卓
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