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2008年 12月 01日
そろそろトスカーナは新オリーブオイルが店頭に並び始める頃となりました。 トスカーナのEV(エクストラ バージン) オリーブオイルはイタリア3大オリーブオイルのひとつと言われており、その品質の良さは最近の日本でのオリーブオイル市場を見ていてもご存知の方も多いはず。ちなみに3大オリーブオイルのその他の地域は私の大好きなプーリア州、そしてリグーリア州です。 近頃はシチリアのオイルもかなり質が良くなっており時々あっと驚かされる事があります。 トスカーナの上質な出来立てエクストラバージンオイルはきちんとティスティングするとゲホッと咳き込むほど喉にしみます。それはその他の地域とは異なり黒くなってからのオリーブを収穫するのではなく、緑色がまだ残っている若い実も収穫するからなんです。 ティスティングした時に感じるのはとりわけCarciofi(カルチョフィ - アーティチョーク)の香り。味わいとしてはまろやかでも後味に喉に心地よい辛味が残ります。 色の特徴はビリジアングリーン、もしくは青汁の色(笑) ここまでの色の濃さは日本ではなかなかお目にかかれないかもしれませんね。この時期に日本で新オリーブオイルを見た事がないので分かりませんが。 そんな中でも更に最高級品とされているのはspremuta a freddoといって加熱処理されていないもの。これはトスカーナに限らず全国的にその製法は取り入れられています。 金曜日もお客様とキャンティへ同行していたのですが、最初に訪れたワイナリーfontodiでは既に2008年収穫のEVオイルが販売されており、ティスティングをしてみるとお客様もその香りとピリッとくる辛味に驚かれていました。 ここ数年はプーリアの決まった会社のものしか使わない私ですが、たまには地元トスカーナのものを贅沢に使ってみようかと、久々にトスカーナのオイルを購入しました。 辛味が強いため、生のサラダや薄味の魚にかけてしまうと料理が負けてしまうため、間接的に熱を通してEVの香りを引き立たせるのがトスカーナのオイル使いの特徴です。 こうして温野菜にたら~っとかければ、ただの温野菜も高級な味わいに早代わり。 もしくはミネストローネやリボッリータなどのスープ類、またトスカーナパンをオーブンで焼いた上に塩とこのEVオイルをかければこれまたFettunta(フェットゥンタ)というこの時期ならではのトスカーナのオイルを楽しむ一品が出来上がります。 素材の良いものには手を加えすぎないこと。イタリア料理の鉄則が、ここにもあるのです。 これからイタリアへお越しの方はしばらくの間はこの新オリーブオイルが楽しめますから、どうぞピリッと辛味のきいたトスカーナのEVオイルを一度お試しになって下さい。 ↑ブログランキングに参加しています 再び上位目指しております。 今日も1ポチッで応援よろしくー♪
by tammys04
| 2008-12-01 07:22
| cibi - 食べ物
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